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「我が世の望月」とは何だったのかー 朝日選書1039 山本淳子 朝日新聞出版ミチナガモノガタリ ヤマモトジュンコ 発行年月:2023年12月11日 予約締切日:2023年11月11日 ページ数:320p サイズ:全集・双書 ISBN:9784022631299 山本淳子(ヤマモトジュンコ) 1960年、金沢市生まれ。 平安文学研究者。 京都大学文学部卒業。 石川県立金沢辰巳丘高校教諭などを経て、99年、京都大学大学院人間・環境学研究科修了、博士号取得(人間・環境学)。 現在、京都先端科学大学人文学部教授。 2007年、『源氏物語の時代』(朝日選書)で第29回サントリー学芸賞受賞。 15年、『平安人の心で「源氏物語」を読む』(朝日選書)で第3回古代歴史文化賞優秀作品賞受賞。 選定委員に「登場人物たちの背景にある社会について、歴史学的にみて的確で、(中略)読者に源氏物語を読みたくなるきっかけを与える」と評された。 各メディアで平安文学を解説。 著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 超常的「幸ひ」の人・道長/道長は「棚から牡丹餅」か?/“疫”という僥倖/中関白家の自滅/栄華と恐怖/怨霊あらわる/『源氏物語』登場/産声/紫式部「御堂関白道長の妾?」/主張する女たち/最後の闘い/「我が世の望月」/雲隠れ 道長は、一家の末っ子だった。 元は最高権力者に就く立場になかった彼に訪れたのは“幸ひ”と呼ばれた天運ー。 兄たちを襲った死や政治的ライバルの自滅があったからこそ掴んだ頂点の座だった。 だが死者や敗者、つまり他人の不幸を踏み台に極めた栄華ゆえ、道長はしばしば怨霊に取り憑かれ、病に伏した。 読者は「怨霊」の存在に戸惑うかもしれないが、著者は「それを非科学的と嗤っては道長の心を覗けない」と釘をさす。 では、はたして道長はどんな思いで生き、そして死んでいったのか。 自身の手による『御堂関白記』や同時代の貴族による『小右記』『権記』など一級資料のほか、『紫式部日記』『枕草子』など女房たちの実録、道長の死後に成長した『栄花物語』『大鏡』など歴史物語もひもときながら、一人の人間の心の“ものがたり”を照らしていく。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史 人文・思想・社会 歴史 伝記(外国)
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