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こんなティーポット 見たことあります? 常滑で生産されている無釉の急須を日々愛用している。 でも、この大きさ、常滑のティーポットは見たことがない。 そう、こんな物は見たことがないのだ。 初めて試作を見せていただいた時、凄い物ができちゃったぞ! と驚いた先に妙な興奮があった。 常滑らしい質感、容量1リットルという大きさ、猿山修さんのデザイン、そしてティーポット。 その組み合わさった先は誰もみたことのない物だった。 今まで接してきたティーポットとは全くの別物だった。 いつか垂れないティーポットが欲しいと思い続け、東屋さんがそれを形にしてくれた。 でも、その完成形は僕が考えもしない素晴らしい物だった。 垂れないという問題解決も薄らいでしまうぐらい、魅力というか新しさというか、オリジナリティがあった。 どう考えても、これは広く世にある物ではない。 これは僕にとって世界一のティーポットだと思っている。 試作があらかた完成し量産に至るまで、実は数年経過していた。 何故できないのか不思議だったのだけれど、作り慣れない物、作り慣れない大きさ故の様々な問題が発生していたそうだ。 急須に比べて大きく高さもある。 急須を作るようにはいかず、ちょっとしたことで失敗を繰り返してしまう。 失敗の度にうまく形を保って焼きあがるようデザインを修正し、様々工夫し、ようやく今の製品化にたどり着いた。 完成に至るは大変な道のりだったと聞くけれど、やはりオリジナルは圧倒的だ。 僕の欲しかったもの 垂れないティーポット ティーポットを使っていると、注ぎ口から紅茶が垂れてくる。 垂れて欲しくないのだけれど、垂れるがデフォルトの世界。 この問題解決はどこか諦めてしまっていたのだけれど、垂れないティーポットがあったらなぁというのは常にどこかにボンヤリあった。 ある日の東屋さんとのミーティングで、僕が欲しいと思っている物の話になったんだと思う。 僕は垂れなくてある程度大きさのあるティーポットが欲しいという話をした。 そこからこの企画は始まり、今の僕の手元には垂れないティーポットがある。 それは見た目にも僕の好みで、下に広く安定した形をしている。 これで日々紅茶を淹れ、毎日掌で撫でてやろう。 使いつづけた先には艶が増し、好きな紅茶の香りを蓄え、どんどん美味しいお茶がはいるようになる。 そんな未来の楽しみが頭に浮かぶ。 正直、今の僕には悪いところがみつけられない。 もうティーポットはこれで満足、これ以上は望まない。 完全に他力であるのだけれど、大きな山を登頂したような爽快感がある。 茶漉し、蓋摺り 形の良さ、安定感ある形状、十分な容量、そして垂れない。 でも、まだまだある常滑の急須に備わる優秀なポイント。 まず、陶板に細かな穴を空けて作った茶漉しが内部に備わっているので、ストレーナーを必要としない。 しっかりと茶葉を漉しながらも目詰まりはしにくいよう作られている。 また、お茶をしっかり蒸らすために、蓋と本体がぴったり閉まることは大事だからと、どれも蓋と本体を摺りつける「蓋摺り」と呼ばれる工程を加え、その高い密閉性を実現している。 だから蓋もピタリとはまる。 そして満水で1リットルと十分な容量がある。 注ぎ口も下目につけられているから、蓋を置く部分に水も溜まりにくい。 蓋も大き目に作られているので、僕の手であっても中にいれることができるのだから、洗うのもそんなに大変なことではない。 こういった細かな作り込み、完成度の高さ、その使い易さがまさに日本の道具の素晴らしさだと思う。 お茶を濾すという道具、日本が世界一ではないだろうか。 使い勝手と使いみち 容量1リットル、例えばパラティッシやスンヌンタイなどのティーカップであれば4〜5杯分、ティーマティーカップや伊賀丸湯呑であれば6杯分は一度に淹れられます。 大人数であっても一気に淹れられ、少人数であっても残りはテーブルへ置いておけば誰かの『もう一杯』に対応することもできます。 ティーポットとはいえ紅茶専用というわけでもなく、当然、日本茶をいれてもいい。 また、最近のマイブーム的使い方として、これで《水出しコーヒーを作る》というのがあります。 蓋もあるし、冷蔵庫にいれても問題ないし、注ぎやすいし、そのままテーブルに出しても絵になりますから。 容量も1リットルもあれば十分、これはいい使い道を見つけたと思ってます。 いっぱいに水をいれましたら結構な重さになります。 それに対して持ち手が少し華奢な印象です。 でも、とれてしまうとか、壊れてしまうとか、そういった事はありませんから、その華奢な持ち手ゆえの心配みたいなところは使って慣れて下さい。 ティーポットの取扱注意点 常滑で長年製造を続ける製造元さんの経験からも十分な強度はあると判断され、アルミニウム製の鍋・薬缶等のJIS規格(焼物のJIS規格がないため)に沿った取っ手の強度検査も行なわれ、取っ手の強度には問題のないことが確認されています。 見た目には細い取っ手をしていますが、強度に問題はありませんので安心してご使用ください。 ただ、一般的に後手のティーポットや急須というのは、恰好いいのですけれども、横手のそれに比べて壊れ易いと言われています。 その理由を日々の生活を通して僕なりに考えてみました。 まず、横手に比べて後手の方が衝撃が加わり易い位置に取っ手があることが一つの原因だと思います。 それは横手は衝撃が加わりにくい位置に取っ手があるともいえます。 例えば収納する時です。 ティーポットの注ぎ口が収納家具に当たり、本体をハンドルが突くような方向に衝撃が加わることがあります。 ですから収納する時には特に丁寧に扱うとよいと思います。 また、このティーポットは大きさもありますからぶつけ易いとも思います。 頻繁にぶつけて衝撃が繰り返し加わりますと、取っ手を通して本体への衝撃が積み重なり、最終的に割れてしまうということもあります。 ですから、日々の取扱において後手のティーポットはハンドルをぶつけ易い、ハンドルが本体を突くような衝撃を与え易いということを理解した上で使用して貰えましたら、より長くご愛用をいただけると思います。 そういったことに注意していながら購入から半年経過しないうちに壊れてしまった、原因がわからないというような場合は、そもそもの個体に何かしらの問題があったとも考えられますので「商品のお問合せ」よりご相談ください。 2021年3月25日お手入れ道具は待っててね 普段のお手入れはお湯で洗うだけです。 もちろん手洗い、手洗いというか、スポンジやタワシすら使っていない、手だけで洗うマジ手洗いです。 お湯を使うのは、その方が早く乾くかな?と思うからで、手で洗うのは茶漉し部分を優しい〜感じで洗いたいからです。 そして逆にして干しています。 そうした方が水が溜まらなくて水切れも良さそうじゃないですか。 日々のお手入れはそれ位のことです。 さて、この細くて長い注ぎ口をどう掃除するのか?そんなお問合せをいただいておりますが、今のところ良い方法はありません。 確かに茶漉し部分、そして注ぎ口は使い続けていくと段々と詰まっていきます。 古物もここが詰まっていることが多いそうです。 手入れをしなければいずれは詰まってしまうのですが、とはいえ、そんな1年や2年で詰まるわけでもないですから、発売から愛用されてる方も今しばらくは大丈夫です。 で、只今、東屋さんでこのティーポットの注ぎ口を掃除する道具というのをジックリ開発してくれています。 まだまだ時間はかかりそうですが、皆さんのティーポットが詰まるまでには、そのお手入れ道具もきっと完成することでしょうから、今はあまり気にせず使っていてください。 スペック 材質 烏泥、朱泥(無釉) 寸法 約W220×D120×H130mm 1000ml(満水で) / 約420g 生産 Made in Japan 備考 食器洗浄機 : × / 電子レンジ : ×デザイン : 猿山 修 / 製造 : 高資陶苑 説明書ダウンロード ティーポット
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